2020年1月、土星と冥王星が山羊座で「大変化」という名のタンゴを踊る。

ここ最近、目を引いたニュースが2つあります。ひとつは「グランド・ソーラー・ミニマム(壮大な太陽活動の極小期)」の到来と、もうひとつは今年に入って短期米国債の利回りが長期国債の利回りを上回る「逆イールド現象(Inverted yield curve)」が現れた、というものです。

天空を進行する土星が2017年12月21日に山羊座へ移行、そして天王星が2018年5月16日に牡牛座に移行してから、個人的にも社会的にも大きな変化が起こる数年が始まったな、と思い、こと2008年1月に山羊座に移行してからゆっくりとその歩を進める冥王星に土星が合流する今年から来年にかけて、どのようなエネルギーが働くのだろう?とリサーチをしていたら出くわしたニュースです。

▎2020年。私たちは過去200年に経験したことのない太陽活動の極小期を迎える

今年の6月、NASAはウェブサイトで「次の太陽活動は過去200年で最も低くなる」と発表しました。太陽の活動は、約11年ごとにミニマム(極小)とマキシマム(極大)のサイクルを繰り返していますが、現在の「サイクル24」は他のサイクルと比べても低く、2020年から始まる「サイクル25」はそれよりもさらに低くなるという予測です。

2020年~2032年のサイクル25の中で、2025年あたりに迎える最大の活動値はサイクル24の最大値よりも30~50%も低くなるというのです。

2019年に入って、太陽に黒点がまったく現れない日が200日以上続いており、太陽の活動は他のサイクルと比べても弱かったサイクル24よりもさらに弱くなるだろう、との予測。今、私たちはサイクル24の最終期にあります。

太陽の活動が弱くなるとどういう影響をもたらすのか?

➤地球に到達する宇宙線が増加する太陽活動が活発な時期は、太陽が吹き出すガス(太陽風)が太陽圏内に広がり磁場を強くし、太陽圏外からやってくる宇宙線はその強さに阻まれ、太陽圏内に降り込む量が減るが、太陽活動が低い時期は太陽圏内の磁場が弱まり、結果的に地球に降り注ぐ宇宙線が増える。

➤宇宙線が増加すると雲が増える→太陽光が遮られ地上に届くエネルギーが減る→地球寒冷化→農作物に影響→家畜や野生の動物に影響→食糧難がやってくる (と一行で書いてしまうにはあまりにも重大な出来事だが)

宇宙線が大気圏に入ってくるとミューオンという粒子になって、そのうちの一部が大気をイオン化する→イオン化された大気中は水滴になりやすい。ということですが、この”太陽活動の低下による宇宙線の増加”が、ひとつの気候変動の大きな要因になっているのでは?という気もします。宇宙線の増加=雲(水滴)の増加=豪雨、のような。それと、地球の磁場自体も弱まっているのではないかと。

もう一つの興味深い事項としまして、経済学者が提唱する「太陽の活動と市場の動向に関連がある」というものがあります。

➤太陽活動の極小期に、市場は暴落する

彼らの研究レポートを見ると、過去に起こったメジャーな市場の暴落は確かに太陽活動の極小期前後に起こっているのですね。まだ記憶に新しい、2008/2009年のリーマンショック然り、です。そして彼らの予測としては、それを上回る経済危機が次のソーラー・ミニマム−−2019〜2022年−−に引き起こされるだろう、というのです。

おお、太陽の活動が経済活動にさえ(それだけではなく、太陽の活動を関連づける研究は暴動や革命、戦争などの社会現象にまで及んでいます)影響していたのね、と感心しているところに、今年、「逆イールドの現象と その解消が繰り返されている」という事実が投資家や経済学者の間で懸念されている、というニュースを見たのでした。

普通は長期金利は短期金利より大きく、まれにその関係が逆転することを「逆イールド現象」と呼ぶそうですが、これが起こってから1、2年の間に景気後退がみられることから、景気後退の前触れと言われている現象だそうです。リーマンショックの際にもこの現象が起こったのでした。

逆イールドの現象とその予兆を発見したメンバーの1人である、経済学者のアルトゥロ・エストレヤ氏は、「2020年後半に高い確率で景気後退に入る」と発言しています。

まんてんは株の投資に関しては欲が湧かず、読んでも「ほほう」と感じるぐらいなのですが、今回は何かとてつもない「お金」や「所有」や「価値観」や「共有」に関する揺さぶりが来ているのではないか?と感じています。

気候変動によって次々ともたらされる、今まで経験したことのないような災害、食物や飲料水へのアクセスへの影響、それによって起こる物価の高騰、「所有」「生存」することへの難から生まれる民族・国家間の緊張−− 今まで経験したことのない大きな変化に、個人も社会も面しているのかもしれない、と。

そして、太陽活動の極小期サイクル25の始まりと、予測される景気後退の時期にシンクロするように、長い時間をかけて徹底的な変容を促す2つの星、土星と冥王星 が山羊座の22度で合となるのが、2020年1月13日であります。

34年に一度の土星と冥王星のダンスに太陽と水星も参加。木星とサウスノードも仲間入りしてお神輿状態に。

 

 

2020年が明けてから早々に山羊座22º46’ で重なる土星と冥王星。

この2つの天体が重なるのは大体34年に一度なのですが、今回はなんと太陽も22度、水星は23度で土星と冥王星に重なり、サウスノード(ドラゴンテール)、木星とも山羊座でぐしっと固まるという、かなりレアな様相です。 

土星は山羊座の支配星であり、土星、山羊座ともに組織、政府、家父長制、野望、訓練、規則、制裁、統制、支配などをあらわします。土星についてはこちらの記事にも書きましたが、飾りのない、ごまかしのない “厳しい” 現実を表します。そうして冥王星は、物事を一新し再生へと向かうため、容赦なく現存の体制や環境や新しく生まれ変わるために不必要とみなされるものを壊していきます。

山羊座にエネルギーが凝縮していること、そして太陽が土星と冥王星と重なっていることから、まず国家、政治に大きな混乱があることは否めないと思います。山羊座の対局は蟹座であり、それは民族・ホーム・母体などをあらわすことから、国家vs国家、国家vs民族、民族vs民族の間のテンションはますます高くなるのでしょう。

過去の土星と冥王星のコンジャンクション(合)の年に何が起こったかをみてみますと、第一次世界大戦(土星と冥王星が蟹座)、中近東問題の始まりとイスラエル国家の建国・独立宣言(土星と冥王星が獅子座)、イラン・イラク戦争(土星と冥王星が天秤座)などの国家間の争いが起きているのですね(第二次世界大戦の時は、土星が牡牛座で獅子座の冥王星と90度と緊迫した角度をとっていました)。 

今回の山羊座での土星と冥王星が国家間の大きな争いへの発展を反映しているのかは、注視するところです。 気候と経済の変動が、さらなる人為的な変動を引き起こす引き金となるかもしれません。

 

▎「本質への回帰」を問われる時

これを個人のチャートに置き換えますと、この山羊座のステリアムが集結するハウスが表す事柄が大きくクローズアップされるということです。また、インナープラネット、特に太陽、月、金星、火星がこのステリアムに触発される時も、それぞれの星があらわす事柄に向き合う時となります。

それについては、この後の記事に、3星座づつまとめて分割して書くなどしていこうと思います。

 

星読み人としては、山羊座にこれだけの星が集まる大きなエネルギーの凝縮を、今地球に生きている私たちが 経験することに、何か宇宙の意志を感じます。なぜならば、これから少し先に星たちが天空に織りなす地図を見るときに、この2019年後半から2024年にかけて起こる変化は決して破壊そのものが最終的な目的ではないように思えるからです。

太陽が山羊座に入る、2020年の12月21日の冬至の日に、木星と土星が水瓶座の0度でぴったりと重なり、プレアデス星団とトライン(120度)の角度をとります。エイジ・オブ・アクエリアス、新しい時代の夜明けです。

そして2024年、11月19日に冥王星が水瓶座へ移行するのを皮切りに、2025年に海王星、土星、天王星、2026年に木星が次々と火と風のエレメントの星座に移行し、一気に様相が変わります。

そのイニシエーションとして、新しい時代にそぐわなくなる古い価値観や体制が揺さぶられる大変化の時がすでに始まっており、2020年に一つのターニングポイントを迎えるようです。

 

自分にとって何が最も大切で、足るを知ること。

偽りのない自分の本質は何か、自分の心と魂の喜びは何かを知ること。

家族や友人を大切にして、協力し合う共同体と繋がっていくこと。

ペットや自然と繋がること。

素足で大地や砂浜や草地を歩いたり、日の光を浴びるなどして体の感覚を取り戻すこと。

体がベストな状態、健康体を保つことを意識すること。

自給自足が、どのような形で可能になるか模索すること、始めること。

不必要なものは処分して、できるだけ身軽になっておくこと。

柔軟に行動できること。

直感に従って生きること。

 

こういうことが、これからの数年に迎える変化への備えになるのではないか。と思う次第です。

 

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