2019年8月〜火のエネルギーのアンバランス、乙女座の新月、中庸と調整。

2019年の夏。 7月、8月となかなかにハードなエネルギーを感じていますが、際立っているのは ‘火’ のエネルギーのアンバランスさ、もっというならば火と水のエネルギーのアンバランスさです。

今年の6月以降、記録的高温による山火事が世界各地で多発し、北極圏の山火事発生は前例にない異常事態とのこと。そして今も、アマゾン森林の火災は鎮静する様子がありません(こちらは人為的なものが原因のようですが)。世界各地でおこる熱波と観測史上最高の気温、深刻な水不足と水の汚染、そして豪雨による洪水。

7月18日:京都アニメーションの放火事件 

7月25日:フランスのパリで観測史上最高の気温を記録                          

7月28日:北米カリフォルニア州のギルロイで銃乱射事件が発生                      

8月1日:グリーンランドの氷床で、一日の融解量としては過去最大の125億トンを記録(7月30日〜8月3日の間だけで、過去数十年の平均値を2倍以上も上回る量-550億トン-の氷が溶けて大西洋に流れ出た)       

8月3日:北米テキサスのエルパソで銃乱射事件が発生                        

8月4日:北米オハイオ州デイトンで銃乱射事件が発生

この2ヶ月間に起こった事象をみるときに、制御のない・きかない、暴走する火と熱の攻撃的なエネルギーを感じてしまいます。

星読み的に、今年の特徴の一つは「射手座を進行する木星」と「魚座を進行する海王星」です。       

射手座の支配星は木星、魚座の支配星は海王星、と、ともにマックスにその資質と力を発揮する相であり、射手座のエレメントは火、魚座のエレメントは水です。さらに、ともにモードはミュータブル(柔軟)であり、固定されない、方向の読めない火と水のエネルギーがお互いに90度の関係にあります。

木星は2018年11月9日に射手座に入り、今年の12月3日に山羊座に移行します。木星の射手座入りは過去のブログにも書いたのですが、♃木星の射手座入り♐︎

もう、射手座の縦横無尽に自由奔放に野放しにすごいスピードで駆け抜ける火のエレメントが、拡大!拡張!もっと沢山!もっと大きく! っというエネルギーの木星とタグしたからには、2019年1年は「拡大するスピードの速さ」「火のインパクトの強さ」という特徴が濃く出るのでは、と思っていました。そして、その火による熱は水のエネルギーを大きく刺激し(火+水=沸騰)、海洋生物などの生態に影響するのでは、とも。(木星と海王星が90度=膨大なエネルギー、魚座/海王星=水、海)

 

去年の終わり、木星が射手座に移行するとほぼ同時に、カリフォルニア州で過去最悪の被害を出した山火事が発生しました。 自然(あるいは人為的に)発生する山火事にとどまらず、今年に入ってからはノートルダム大聖堂に火事が発生し、甚大な損害を被ったことは記憶に新しいです。 そして7月の京アニの放火。アマゾン森林の山火事。 傍若無人とも思えるこの火のエネルギーのアンバランスさを、鎮める術はあるのか? と考えてしまいました。

 

乙女座の新月。大地の傷の修復を願うヒーラー・ムーンエネルギー。

さて、こんな時にですね。 今日からあのバーニングマン祭りが始まったのですよ。 ネバダの砂漠に創りあげた仮想都市でキャンプして過ごし、12メートルほどの高さの木製の人型とテンプルを燃やしてクライマックスを迎える、あの祭りです。

まんてんは長いことカリフォルニアに住んでいますが、一度も参加したことはありません。あの巨大なマンを燃やす時に二酸化炭素や温室効果ガスが大量に発生されないわけがないだろう、と思っていますし。 どのように意味付けようとも、人間の欲望が創り上げた儀式であり、自然の意向に添ったものなのだろうか? という思いもあります。

ですので、実際に経験していないことをジャッジするつもりもないですし、日本のように古来からの”祭り”というものを持たないカルチャーの中で、大切で楽しい一大コミュニティーイベントである、というのはわかります。 

しかし、今年はまだアマゾンの森林が燃え続けている最中です。去年のカリフォルニア山火事でも、今年多発している火事でも、前代未聞の規模の惨事をなんとか食い止めようと危険と背中合わせで活動している消防士やコミュニティの人たち、絶望と疲労が滲み出る彼らの顔や、家畜をなんとか火の手から助けようとしている農家の人たちがいるかたわらで、わざわざマンを燃やして、またひとつ巨大な噴煙と炎をあげるってどうよ。という違和感を拭えないのです。

バーニングマン祭りの今年のテーマはメタモルフォーシス(変容)だそうですが、もし、このような大規模な祭りが集合意識の変容に影響するのだとすれば、爆走し続ける火を鎮めるための調整の意識が今こそ必要なのでは、と思うのです。

そのマンが燃やされるクライマックスとほぼ同日に、乙女座の7度(6°47’)で新月を迎えます。(日本時間:8月30日19時37分、カリフォルニア時間:8月30日3時37分)

 

 

乙女座のエレメントは土。エネルギーの象徴は、刈り入れ時の黄金の稲穂、豊穣、大地の恵みへの感謝と祈願、などです。そして今年の乙女座の新月は素晴らしいことに、ステリアム(3つ以上の天体が同じ星座・ハウスに集合する)なのです。

これは何を意味するかと言いますと、強力なヒーリングエネルギーが満ちる新月であり、乙女座の持つ慎み深くも深い洞察力と調整力が発揮されるであろうということです。

乙女座と魚座のポラリティの、最も高次のエネルギーの現れかたとしてヒーリング(癒し)があります。

今回の新月では、太陽、月、水星、金星、火星がすべて乙女座にあり、同じ土のエレメントである牡牛座の天王星(覚醒と変化)と山羊座の土星(基盤)、冥王星(破壊と再生)とグランド・トラインの相をとります。さらに、その乙女座の新月は、エレメントとして魚座の海王星の対向にあり、射手座の木星とは90度の角度をとります。

また、太陽と火星は陽・火・男性的なエネルギーであり、月と金星は陰・水・女性的なエネルギーです。これらの天体が乙女座で重なりあうことは、その両方のエネルギーを癒し調整することにもつながります。

この新月の日、そして魚座の満月に至るまでの2週間は、自分の体と心、さらには大地の炎症を鎮め傷の修復を願い、今起こっている火のエネルギーのカウンターバランスをとる時期としたいと思います。

‘怒る’ という行為を少なくする、やめることを心がけるだけでも、蓄積する火のエネルギーは軽減します。クールな頭と地に足のついた乙女座の持つエネルギーを意識しながら、それぞれがベーシックかつシンプルなライフスタイルに目を向け、いろんな方法をとおして(瞑想、ヒーリング、ウォーキング、整体、心からのコミュニケーション、勉強、ガーデニングなどなど)調整と調和をはかることは、全体的に大きなヒーリングのエネルギーを生み出します。

 

地球の変化は加速して止まるところを知らず、でありながら、人間社会のシステムの変化がそれに追いついていません。欲望と商業主義とで長らく地球を支配し破壊してきたことの顛末を突きつけられながらも、そのシステムの変化は遅々としている。温暖化を食い止めるために、多くの不都合を受け入れる必要があるのかもしれません。 例えば、CO2を減らすために、全世界同時で一日に飛ばす飛行機の本数を大幅に減らしましょう、とか? (ロサンジェルス空港の馬鹿げた混雑で排出されるCO2を減らすために、乗り入れる車の台数を制限するとか?) 娯楽の在り方を見直すとか? バーニングマンも、30年間変わらず同じこと続けてますしね。

 

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