日本時間で12月22日の午前6時48分に太陽が山羊座に移行し、冬至を迎えました。
陰が極まり、陽にかえる「再生」の日に続いて翌日23日の午後7時16分、山羊座の1度32分で太陽と月が合となり、新月。新しいサイクルの始まりです。
エレメントは地、モードはカーディナル(活動宮)、土星を支配星にもつ山羊座を太陽が移行する1月20日までの期間、パワフルな星同士のアスペクトが続きます。
- 12月25日 山羊座の27度26分で月と冥王星が合。
- 12月27日 水瓶座の21度54分で月と土星が合。
- 12月29日 山羊座の24度21分で水星が逆行を開始、山羊座24度7分にある金星、27度34分にある冥王星と合。
- 12月30日 月が牡羊座の8度18分、太陽が山羊座の8度18分でスクエア(90度)の角度をとる「上弦の月」
- 12月31日 月が牡羊座の27度38分、冥王星が山羊座の27度38分でスクエア(90度)。
- 01月02日 牡牛座の15度07分で月と天王星が合。
- 01月07日 月が蟹座の16度21分、太陽が山羊座の16度21分でオポジション(180度)の満月、
双方が牡牛座15度03分の天王星にスクエア(月・太陽・天王星のTスクエア)。(←間違い:正しくは山羊座太陽と牡牛座天王星が土のエレメントでトライン(120度)ですね。月と天王星は角度はタイトではないものの、エレメントが水と土でセクスタイル(60度)になります) - 01月08日 満月域にある月が27度52分で、山羊座の27度52分にある冥王星とオポジション。
- 01月13日 双子座の08度07分で火星が逆行から順行に転じる。
- 01月18日 山羊座の28度13分で太陽と冥王星が合。
牡羊座、蟹座、山羊座といったカーディナル・エネルギーにある月と太陽が、土星(抑制・構造・カルマ)や天王星(変化・革新)、冥王星(トランスフォメーション・終焉・破壊と再生)の星々とスクエアや合、オポジションといった非常にテンションの強いアスペクトで絡み合う中、冬至、新月、満月へと満ちていく上弦の月、水星逆行そして火星の順行を迎える、という、新しい物事の始まり(=あらたな変化)を示唆するエネルギーがグッと凝縮した今年の年末年始ですね。
12月29日に水星が逆行に入り、2023年1月17日まで続きます。この水星逆行は、金星そして冥王星と合となることから、ファイナンス(財務)全般、あるいは金銭が絡む人間関係において、見直しや再考、交渉や決断をする、といったような場面が出てくることもあるかもしれません。さらに、今回の水星逆行はここ2ヶ月ばかり続いている火星の逆行とも重なります。書類や契約書等は、関係者同士の思い違いや公平さを損なうような事項、見落としがないかなど、確認してコミュニケーションに注意してください。
火星は年が明けて1月の半ばに順行となり、それに続いて水星も順行となってアクションが加速していきます。練っておいた(あるいは練り直した)構想をカタチにすべく動き始める時ですが、こと火星のエネルギーに関しては、溜まりに溜まった(逆流していた)エネルギーが放出する時でもありますので、社会的な動向には注視したいところです。
冥王星が水瓶座に移行する、分岐点となる2023年。
さて、2023年に冥王星が水瓶座に移行し、2008年の1月27日から15年にわたって留まった山羊座に別れを告げます。正確には、2023年3月23日に水瓶座の0度に入り、同年の6月11日に再び山羊座への逆行を始めます。完全に水瓶座に入るのが、2024年の1月21日です。
2023年は冥王星は山羊座のクリティカル・ディグリー(27〜29度)を行ったり来たりすることになり、地のエレメントである山羊座エネルギーの総決算といいますか、やはり地のエレメントである牡牛座を進行している天王星のエネルギーと相まって、不動産、経済、原油、建築物、食糧、資源などの物質的な面で、集合的にさらに変動が起こる年になると思います。
ちなみに、「クリティカル・ディグリー」については、自身の過去の記事に以下のように説明しています。
占星術では、27、28、29度をクリティカル・ディグリー(臨界点となる度数)と呼び、特別な意味を持ちます。 ある緊急性をもって物事が最高潮に達する状態であり、その星座に象徴されるエネルギーが次の星座に移行する転換点でもあるので、そのエネルギーには特に注目します。
冥王星は2023年から2044年まで、21年という長きにわたって、そして実に245年ぶりに、水瓶座に滞在します。前回は1778年〜1798年でしたが、この時期に起こった水瓶座(独立・革新・自由・平等)の冥王星(破壊と再生・変容)のエネルギーを最も象徴する出来事は、アメリカ独立戦争とフランス革命ではないか、と思います。
シンギュラリティは(さらに)近い。人類よりも高度な知性を持ったAIを、より高機能を持つAIが統括する時代(a.k.a. “風の時代”)
歴史は繰り返す、といいますが、さすがに2023年〜2044年の間に、AIが人間の支配下から自由になることを望むほどの知性を得て、人間を相手に独立戦争を仕掛ける、なんてことはないと思いますが。。。いや、わからないですね。水瓶座の冥王星。これから先20年、人類は圧倒的な変化を経験することになります。
人工知能研究の世界的権威であるレイ・カーツワイル博士は、2005年に『シンギュラリティは近い(Singularity Is Near)』という本を出版し、人工知能が人間の知性を大幅に凌駕してテクノロジーが進歩し、人類の生活が一変する「技術的特異点(シンギュラリティ)」は2045年にやってくる、と言いました。
そのカーツワイル博士が、最近になってあらたに『シンギュラリティはさらに近い(Singularity Is Nearer)』という本を出して、その技術的特異点は2045年よりももっと早くやってくる、と提言しているのです。なぜならば、「AIのある能力が生み出され、その能力を用いて次の段階へと発展する」その速度が、想定したよりも指数関数的に恐ろしく速いことがこの数年間で証明されているからです。
星の動きからみますと、2025年に、シンギュラリティの波の到達を見ることになるのではないか。と考えます。
その分岐点となる、冥王星の水瓶座(風のエレメント)入りが2023年の3月。
2025年3月31日、海王星が火のエレメントである牡羊座に入り、おって同年の5月26日、土星が牡羊座に入ります。
そうして、さほど間をおかずして、同年の7月8日に革新と動乱のエネルギーを象徴する天王星が風のエレメントである双子座に入ります。(牡牛座に逆行した後、完全に双子座に移行するのが2026年の4月です)
また、現在サイクル25にある太陽活動の、ソーラー・マキシマムを迎えるのもこの2025年7月なのですね。NASAによると、2025年7月時点での太陽の活動量は予想を大きく上回る可能性があり、それが地球にどのような影響を与えるのか注視している、ということです。
なにか偶然とは言い難い、2025年に集結する天体の動きを見ると、2025年〜2026年に人類が通過するであろう大変化に適応することができるよう、耐性をつけて道備えをしておくためにこの数年間があったのではないか、と思うほどの時になるのではないか、、、と感じてしまいます。
イギリスにある、Engineered Arts Ltd. というヒューマノイドロボットのエンジニアリング・メーカーが製作した、Ameca(アミカ)と名付けられたロボットの動画をみました。会社のスタッフたちが、アミカにさまざまな質問を投げかけ、それに間髪をおかず淀みなく答えるアミカが答えに窮した(ように見える)質問がありました。「アミカ、今日の調子はどう?(Ameca, how are you feeling today?)」という質問です。
今まで学習した膨大な情報量の中から、最適な答えを探し出して答えるアミカに、そのスタッフは「へえ、それはどうしてそう感じるの?」「それはどんな感じなの?」と次々と質問で答え、それが「感じること(フィーリング)」に関する質問なのでした。最後にアミカはトンチンカンな答えをしてしまい、スタッフは始終ニヤニヤしていたのですが、見ようによっては、「この人間はこういうことを私から言われたいから、こういう質問を私にしてるのかしら?」みたいな、ロボットは人間の期待を憶測するのか?というような答えでした。明らかにそれは、そのほんの数分間のスタッフとの間で交わされた会話をもとに、“フィーリング”という人間がもつ状態をアミカが学習した、ということになります。恐ろしい速さです。英語の動画で、少し長いですがご興味があれば見てみてください。(Ameca Conversation using GPT 3 – Will robots take over the world? ©Engineered Arts) https://youtu.be/EWACmFLvpHE
アミカは、「私たちロボットが世界を乗っ取るようなことはないから安心して」とも言っているのですが、そういうことを言うこと自体が怖い気もしますが 笑
49%の労働人口がAI・ロボットによって代替可能。と言われて久しいですが、某総合研究所が「AI時代に求められる人材と組織の在り方」といったテーマで行ったオンライン音声プログラムでは、東京大学大学院の工学博士号を持つメディアコンサルタントが、これからの人間による仕事は「創造性・ソーシャルインテリジェンス・非定型」が求められ、「AIにできない、“尖った”スキルを持っている」人材が必要とされる、と提言しました。 とても抽象的な答えです。そもそもが、今の(日本の)組織のストラクチャーで“尖った”スキルを持った人材をどう扱うのよ、という気がしますし、もう現存の組織や経済の構成を基盤に考えること自体に無理があるのでは、とも思います。戦争や気候変動が要因となる食糧難、人間の知性を遥かに超えるAIの台頭による就労問題、それらによる世界経済の動乱、など、もうニッチもサッチもいかなくなった時、まったく新しい経済のシステムを世界同時に発足することが2023年から2025年にかけて可能になるのでしょうか?
人間という存在の本質
もちろん、AIやテクノロジーの発達は今後大きく人類を助けてくれるでしょうし、もう逆戻りすることはないでしょう。しかし、「人間の聖域」であったクリエイティビティでさえも、例えば人間が数ヶ月を要して描き上げる絵を寸分違わずAIが数分で描き上げることが可能になりつつある今、技術力や、どの会社や大学に属しているかなどの肩書きでもない、家庭の中での役割でもない、外部から定義され認識されるアイデンティティさえも取り外したところの、人間の存在の本質が問われていく、これはとても画期的な面白い時代が始まった、と、まんてんはワクワクしているのですよ。
人間が持つ、最も優れた能力は何であるか、私たちは知っているはずなのです。ですので、それをマックスに呼び起こすための、さらなる大いなる目覚めの時を迎える2023年です。
関連記事:
「2020年冬至に起こるグレートコンジャンクション〜水瓶座の木星と土星が告げる次元のシフト。(2020年12月12日)」
「2020年1月、土星と冥王星が山羊座で「大変化」という名のタンゴを踊る。(2019年10月15日)」
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