昨日、日本時間で午後7時、魚座の17度41分で満月でした。 綺麗でしたね〜!
中秋の名月にふさわしい、穏やかで神秘的な光を放つ月の左横には、現在牡羊座を移行中の木星がシャンデリアのように大きく(木星ですもの)輝き、そしてちょっと離れた右横にはポチッと小さく、しかし存在感は重い(ってどんなだ)現在水瓶座を移行中の土星が輝いて、月が高く上がるにつれて一直線に並んだその様は、まるで月見だんごを氷砂糖で串刺ししたような、違う、大きな真珠をハーキマーダイヤモンドとピンクゴールドで繋げたジュエリーのような、見事な美しさでした。
さて、同日の12時39分には、天秤座の8度55分で水星が逆行に転じました。逆行といいましても、実際にいきなり惑星が逆走するわけではありません。過去に水星逆行の現象についてざっくりと書いた記事がありますので、参考になさってください。
今月に入ってから、ここしばらく続いていて7、8月にピークを迎えた、非常に重いエネルギーが解除された感覚があります。
星回り的にみても要となる動きが、今月から10、11月にかけて続きます。
- 8月24日から10月8日にかけて、木星、土星、天王星、海王星、冥王星のすべてが逆行。
- 9月10日に水星の逆行が始まり、10月2日午後6時7分(日本時間)に乙女座24度11分で順行に転じる。
- 9月17日 乙女座24度1分にある太陽が、魚座の24度1分にある海王星とオポジション(180度)の相をとる。
- 9月23日午前10時4分、太陽が天秤座に移行し秋分を迎える。
- 9月26日午前6時55分、天秤座の2度48分で新月。
- 10月2日に水星が順行に転じたあと、10月9日、山羊座の26度6分で冥王星が順行に転じる。
- 10月10日午前5時54分、太陽が天秤座の16度32分、月が牡羊座の16度32分で満月。
- 10月23日、土星が順行に転じる。
- 10月25日午後7時50分、蠍座の2度0分で新月、今年2度目の部分日蝕。
- 11月8日午後8時3分、牡牛座の16度1分で満月、今年2度目そして最後の皆既月蝕。
多くの星が逆行するなか迎える秋分、次のステージへ。
上記の水星逆行についての記事にも書いていますが、いろいろな決め事、連絡事項や情報の伝達・バックアップ等には再三の確認をした方がよい時期です。
いろいろとグダグダなことが起こりやすい、というので、水星逆行は疎まれがちなのですが、まんてんは結構好きです。今までは思いつかなかった答え、発想の転換、悟り、発見などが起こりやすいのも逆行の特徴と思うからです。
「見直す」「甦る」「再考、再築する」「再発、再燃する」などといった言葉が逆行のキーワードですので、断捨離や心身ともに滞っていたエネルギーを浄化・メンテするのによい時期でもあります。
現在、逆行中の木星、土星、天王星、海王星、冥王星に水星が加わりましたので、物事が遅々としてスムーズに進まなかったり、保留になったりという状況もあるかもしれません。 秋分点のチャートでみますと、太陽、月、水星、金星、火星の“パーソナルプラネット”に、土星、天王星、海王星、冥王星の“アウター/トランスパーソナルプラネット”が依然として高いテンションを生む角度(90度、150度、180度)をとっていますので、集合的に、今後も引き続き長期に渡って大きな変化のプレッシャーの高い中を通っていくことがわかります。
この惑星逆行のエネルギーは、「今までそうだったこと」や(ある意味ありがたいことに)これまでに保っていた建前が崩れ去る中で、本当に自分が欲していることは何なのか(何だったのか)、を見極め、そちらの方向(次のステージ)にますます進んでいくことを後押ししてくれそうです。
あ、でもこれ大事と思うのですが、このちょいとした混沌の変化の中にあって、決して自分を責めないでくださいね。「こうしたいのにできてない ダメだー」とか「こうしたいのに邪魔が入る イヤだー」とか、ま、いろいろあります。
占星術のコンサルテーションで多くのネイタル・チャートを読んできましたが、本当に一人として同じチャートはありません。個々のチャートに散在する星のグリフを見る時に、私たちは内在する宇宙と星々を持って生まれてきたのだ、一人一人が小宇宙なのだ、と思わされます。
で、宇宙で何が起こっているかといいますと、いまだ多くのスーパーインテリジェントな学者たちでさえ解明できていない神秘に溢れているわけです。宇宙の先には何があるのか、拡大しているのか縮小しているのか、ビッグ・バン、スーパー・ノヴァ、ブラックホール、ダークマター、もうイベント満載です。小宇宙である自分にブラックホールやダークマターがあっても、スーパー・ノヴァが起こっても何ら不思議ではありません(すごい理論の飛躍)。
だから、ちょっと行き詰まって苦しくなった時には、自分は大宇宙の中の小宇宙。と思って、大宇宙にお任せするつもりで、書やネットを捨てて海に行きましょう。山に行って木を抱きましょう。星空を見上げましょう。
さて、
幻想・妄想・不確実性・夢・創造性・スピリチュアリティなどをあらわす海王星に、太陽が180度の角度をとる9月17日前後から秋分、9月26日の天秤座の新月にかけて、自分の新たな次のステージに向けての意図・作業をやっていくと良いです。
「自分のハートの真実と直感に従う」
「身体の免疫力を上げる、保つ」
「自然の中に身をおく」
引き続き、これらをやっていきましょう。
(注:太陽と海王星、水星逆行のエネルギーが絡む時には誤解に気をつけたほうがいいです、契約書の取り交わし、とか)
2022年10月〜2023年3月、冥王星が水瓶座に移行する前のラストスパート。
10月2日に水星が順行に転じたあと、まず他のアウター/トランスパーソナルプラネットに先駆けて、冥王星が9日に山羊座の26度で順行に転じます。
ここから半年をかけて、冥王星は山羊座のクリティカル・ディグリー(26度〜29度59分)を移行し、2023年の3月23日に水瓶座の0度へ入ります。2008年1月27日から15年にわたって山羊座に留まった冥王星は、2044年1月20日まで、今後なんと21年間、水瓶座に留まることになります。(実際には、水瓶座2度から逆行を繰り返して再び山羊座の29度に入り、2024年11月20日に完全に水瓶座に移動します)
時を同じくして、10月23日には土星が水瓶座の18度35分で順行に転じ、来年の3月7日に魚座の0度に入ります。 3月21日は太陽が牡羊座に入り春分となります。
まあ要は、土星と冥王星という大きな変容のパワーを持つ二つの惑星が、この秋分から来年の春分にかけてクリティカル・ディグリーをガガガッと駆け抜けていくわけですが、このクリティカル・ディグリーについては過去の記事に以下のように書きました。
占星術では、27、28、29度をクリティカル・ディグリー(臨界点となる度数)と呼び、特別な意味を持ちます。ある緊急性をもって物事が最高潮に達する状態であり、その星座に象徴されるエネルギーが次の星座に移行する転換点でもあるので、そのエネルギーには特に注目します。
破壊と再生のパワー、甦り(黄泉がえり)、不死鳥、トランスフォメーション。 冥王星を象徴する言葉です。その星に支配される星座は蠍座。今後この水瓶座の冥王星の変容エネルギーの揺さぶりを最も被るのは、いわずもがな、水瓶座、牡牛座、獅子座、蠍座の不動宮の星座ですね。
まんてんはネイタル・チャートに不動宮のグランド・クロスを持っていまして、それを形成する星は自身の太陽・月・土星・海王星なのですが、これらが10数年をかけて次々と冥王星からトリガーされるわけです。いや今から考えても怖い じゃなくて超楽しみです。だって、冥王星が太陽を一周するのに248年かかるわけですから、その遅々とした動きの星の絡みを人生で何度も受けるのもレアなことですからね。例えば、まんてんの太陽は獅子座の1度にありますが、これから数年にわたって水瓶座の冥王星からの180度エネルギーを受けるのは後にも先にも今生1度きりなのですよ。ネイタル・チャートの星の配置によっては、これを一生経験しない方ももちろんいらっしゃいます。 どんなエネルギーなんだろう? 星読み師として冥利につきます。
IERS(国際地球回転・基準系事業)のデータによると、2020年を境に地球の自転速度がいきなり速くなっていて、今年の6月29日には最短日の新記録を打ち立てた、という記事がネットに出ていました。さらに、NASAによると、現在サイクル25にある太陽活動が予想を超えて活発であり、このままいくと2025年7月に迎えるソーラ・マキシマムの活動の予想を大幅に超えるのでは、と懸念していて、注視し続ける必要があるとのことです。(参考までに下に図表を貼っておきます)
この両方の事象の理由については様々な憶測はあるそうですが、科学的に完全な解明には至っていないようです。
地球の速度は「アセンションでしょ」と思ったりもしますが、太陽活動が地球の政治・経済活動、気候変動、電磁波等や人体の健康(特に心臓発作)に及ぼす影響について研究も進んでおり、今後の動きもフォローしていきたいところです。
宇宙は、星々は、地球は大きく変化している。
土星、天王星、海王星、冥王星が次々と現在の星座から次の星座に移り、長く続いた「水・地」のエレメントの時代から「風・火」のエレメントの時代へと突入する2023年から2026年。その変動を地球とともに経験すべく、私たちの魂は今ここにいることを選んだのかもしれません。
(満月の写真 by まんてん)
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