大谷翔平選手の勢いがとまるところを知りません。毎朝ニュースを見るたびに本塁打の数が更新されていて、ひょっとしたらShoheiは人間ではない可能性がある、との噂まで出ているようです。
Shoheiはエンゼルスに舞い降りた大天使、否、ゲームが終わったらお迎えにくる彼専用の未確認飛行物体に乗り込んで、「地球の野球ゲームって飽きない〜楽しい〜 (。・ ω<)ゞてへ♡」 っと特殊カプセルの中で宇宙サイダーを飲みながらメンテを受ける宇宙からの使者に間違いありません。やはり、それがあの強さの理由でしょう。
おわり。
じゃなくて、
Shohei選手のような、人間離れの技量を発揮する人間は一体どういう星の下に生まれたのでしょうか? Wikiに載っている出生の情報をもとに彼のネイタル・チャートを出してみました。
太陽がカーディナル(活動宮)である蟹座、行動・欲望・戦いの星である火星が双子座(双子=ダブル=二刀流っていうのもうなずけます)と多分にそれにがっつりコンジャンクトしているであろう月(出生の時間がわからないので誤差があります)、蠍座でピッタリと重なるノースノードと冥王星、その冥王星にスクエアの角度をとる獅子座の金星、
など、強さを示す要素はいろいろと見てとれるのですが、あの桁外れの活躍を裏付けるものは一体なんなのだろう?と考え、彼のプログレス・チャートを出してみたところで納得がいったのでした。
「今」の自分を表す、プログレス・チャート
ネイタル・チャートは、個人がこの地上に生を受けた日・時間・場所で割り出す、生涯をとおしてのブループリントのようなものです。そして、そこに示される星々のエネルギーを基盤として、個人が成長していくにつれて星々も“進化”します。例えば太陽は大体一年で1度進んでいきます。生まれた時に牡牛座の10度に太陽があるとしたら、15歳の時には牡牛座の25度に進む、といった具合です。その時の、その年齢で割り出すチャートを“セカンド・プログレス・チャート”といいます。
それが何を意味するかというと、人生の過程において、さまざまな星座とそのアスペクトが象徴するエネルギーの変化を経験するのですね。月がもっとも早い周期で星座を変えるのですが、一周してネイタル・チャートの月の星座に戻るのに27年半ほどかかります。太陽は、出生時の度数にもよりますが、人生80年超生きたとして3つ星座を変えるぐらいですね(例 出生時:牡羊座の5度 → 40歳:牡牛座の15度 → 80歳:双子座の25度)。
下のチャートは、一番真ん中の輪がプログレス、2番目の輪がネイタル、ともにShohei選手のチャートです。そして一番外側の輪が、7月5日(Shohei選手の誕生日ですね)の天空を進行する星々でして、ロサンゼルスのロケーションで割り出したものです。
Shohei選手の蟹座12度にあるネイタルの太陽は、今年7月5日時点で獅子座の8度に進んでいます。そのプログレス獅子座の太陽に、ここ数週間、天空を進行している獅子座の金星と火星がガッツリ重なり、さらに天空を進行中の蟹座の太陽が彼のネイタルの蟹座の太陽に重なってます。
獅子座の支配星は太陽、そのエレメントは火であり、膨大なエネルギーと存在感、エンターテイメント性、創造力を表します。Shohei選手は、もともとネイタルに獅子座の金星を持っているのでショーマンシップに長けたところはありますが、現在獅子座にプログレスした太陽に天空からの太陽、金星、火星のエネルギーが加わって獅子座のキャラクターを増大させている感じです。まさに球場で繰り広げられる、夏の“SHOTIME”シーズンですね。
天空を進行する太陽がShohei選手のプログレスの太陽に重なるのが7月31日、そしてネイタルの金星に重なるのが8月15日、さらにプログレスの金星に重なるのが9月16日。今シーズンの残り、彼の快進撃の話題は尽きることがなさそうです。もちろん、ここぞという好機に成果を出す、日頃の並々ならぬ鍛錬と備えがあるのは言うまでもありません。
Shohei選手のネイタル・チャートでは蟹座にある太陽が、プログレスで獅子座に入ったのは2013年、19歳の頃と察しますが、その時に日本ハムに指名されて入団しています。今世の魂の方向性と進化を表すノースノードに破壊と再生、変容のパワーを表す冥王星が蠍座でコンジャンクトしています。冥王星が司どる星は蠍座でハウスは第8室ですから、そのエネルギーはダブルにパワフルです。
数秘術で算出した彼の誕生数は8で、彼にとって2021年は8番目のサイクルとなり(2+0+2+1+7+5 = 17 = 1+7 = 8)、数字の8の特徴とされる突出したパワーという点で占星術でみるノースノードと冥王星のエネルギーにシンクロしてますね。奇しくも背番号も17番で8となりますね。「誰もやったことがないようなことをやりたい」という彼の言葉は彼の魂が選んだ1つのテーマかとも思いますが、その具現化を今年みているような気がします。
プログレス・チャートのエネルギーをうまく取り込む。
ネイタル・チャートのアングル(アセンダントとディセンダント、MCとIC)、太陽、月がプログレスによって星座を変えるとき、人生の節目となるようなことが起こります。恋愛、結婚、重要なパートナーシップには、太陽と月の他に金星と火星のプログレスも深く関係します。
「いつ結婚相手と出会う?」「起業にベストなタイミングはいつ?」などという質問にたいしては、ネイタル・チャートにある大本のエネルギーのブループリントを読み取り、さらにプログレス、トランジット、ソーラーアーク、ソーラーリターンなどのチャートを掛け合わせて読んでいき、そのタイミングを出します。
しかし、もともとネイタル・チャートに示されていない事柄が、プログレスによって突如具現化するかというと、そうとも限りません。あくまでも、ネイタル・チャートありき、なのです。そのブループリントに組み込まれた種が、時間のプログレスとともに発芽し開花していく感じです。
現在の世界映画興行収入トップ3に入る『アバター』と『タイタニック』を生み出したジェームズ・キャメロン監督は、ネイタル・チャートの太陽、水星、冥王星が獅子座に入っており、月が魚座で、とてつもない想像力と創造力をもって生まれたことがわかります。Wikiによると、高校を卒業した後、コミュニティカレッジに入学して物理学を専攻したものの、自身の才能に行き詰まりを感じて専攻を英文学に変えて、結局一年でカレッジを退学しています。トラックの運転手や清掃の仕事をやりながら生計を立てていた1977年に『スターウォーズ』の映画を観て興奮した彼は、トラック運転手の仕事をキッパリと辞めて映画界へとシフトして1978年に自身初の映画を制作しました。
この1977〜1978年の彼のプログレス・チャートを見ると、プログレス金星がネイタルの土星にコンジャンクト、プログレス月がネイタルのノースノードにコンジャンクトしています。ネイタルのブループリントに示される彼の創造性が、プログレスによって大きく触発されたのですね。逆に言うと、彼の人生の方向を決める運命的な何かがタイムリーに起こることが、その時の星の位置からわかります。金星と土星がアスペクトをとるとき、重要なパートナーシップや運命の出会いを示唆することがありますが、『スターウォーズ』との出会いがそれでした。
ちなみに、自身のブループリントに埋め込まれた種、“可能性”が何かを知るに一番簡単な方法は、自分の「願望」です。「こうしたいなあ、こうなりたいなあ」と強くあるいは漠然とでも思っていることって、大方そうなる可能性が如実にネイタル・チャートに現れているんですね。そう思うということは、それが具現化するからそう思っているのです。
けれども、いろいろな要因によって、その願望を疑ったり、押し込めたりする人がたくさんいます。「そんなたいそうな事考えても自分がそうなれる訳ないし。」とか言って、「そうなれるからそう思っているんだ」とはあんまり思わないんですね。 プログレスやトランジットでネイタル・チャートにあるエネルギーが活性化される時、眠っていたその種、“願望”は俄然目を覚まして成長しようとします。「自分はやっぱり〇〇が好きなんだ!やっぱりこれがやりたいんだ!」っていうやつです。
ブルーハーツのヒロトも「わかったんじゃない、思い出したんだ」って歌ってますしね 笑
逆境や自他による否定で、その可能性は消えることはないのですよ。 障害でさえも、それを消すことはできません。
ですので、自分が持つ才能と可能性をまず自分で認めて自分で自分を信じ、プロアクティブにいくことが、幸せな人生につながりますよね。 だって、私たちは他者の期待や欲望を満たすために、自分と他者を常に比較したりされたりするために生を受けたのではなく、例えどんなに小さなことであったとしても、自分の内に湧き上がる創造の喜びとその波動の中で生きるために、今、地球にいるのですから。
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